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カメジロー抵抗の序曲 戦後8年間の手記
¥990
カメジロー 抵抗の序曲 瀬長亀次郎 著 沖縄タイムス社編 新書判/128ページ 【出版社より】 米軍支配に抵抗し、沖縄人の権利獲得を求め活動した政治家・瀬長亀次郎が、沖縄戦体験や収容所生活など「始まり」の8年間を回想した手記。 ーーーーーーーーーーー
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歩いてみよう!おきなわ軽便鉄道マップ
¥1,540
歩いてみよう! おきなわ軽便鉄道マップ おきなわ散策はんじゃ会 編 ボーダーインク 2008年8月8日 【出版社より】 かつて沖縄を走っていた「軽便鉄道」(ケービン)の足跡をたどる―。 編者の「おきなわ散策はんじゃ会」のメンバーが、軽便線路跡を歩きに歩いて2年半。軽便の名残が見えるスポットから、近くの民俗スポットまで寄り道できる、歩いて楽しい、見て楽しい散策マップができました。 軽便鉄道の歴史を振り返り、各路線の特色を紹介。現在の全駅跡の写真や、みどころスポットの写真も満載です。これ一冊であなたも「鉄ちゃん」「鉄子」になれるかも? 軽便鉄道だけではなく、「民俗学的拝所・御嶽マップ」としても使える(かもしれない!)一冊です。 ー編者紹介ー おきなわ散策はんじゃ会 沖縄大学・南部広域市町村圏事務組合が主催する「観光コース開発とガイド養成講座」より生まれたグループ。以来2年半、週末のたびに軽便鉄道の足跡をたどる巡見を重ねる。メンバーは6人、今ではすっかり「鉄ちゃん」「鉄子」になってしまった。「はんじゃ会」の名前は、リーダーである波平エリ子の名字「波平」のウチナー読みに由来する。波平=「はんじゃ」。 ーーーーーーーーーー
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木にならう 種子・屋久・奄美のくらし
¥1,100
聞き書き・島の生活誌7 木にならう 種子・屋久・奄美のくらし 三輪大介・盛口満 編 ボーダーインク 2011年3月 【出版社より】 沖縄、奄美の戦前・戦後の島の歴史やさまざまな伝承と くらしの知恵を聞き書きでまとめたブックレット第7弾。 ついに完結・理科系ミンゾク学シリーズ! 目 次 第1章 木に教わる暮らし 種子島への移住の話/田んぼのこと/家畜のこと/山の仕事は木に教わります/炭焼きの話/ヤクタネゴヨウについて/さまざまな植物利用 第2章 自分で何もかも作りました マメの栽培について/田んぼの話/昔の暮らし/さまざまな植物利用 第3章 トビウオの寄せる島 私と田んぼ/緑肥の話/馬の話/平木作りは爺さんの仕事/ウナギ捕り/トビウオ捕りを思い出す/田仕事と海と山 第4章 水辺の暮らし 水辺の暮らし/ハマイヌビワとシャリンバイ/染物の話/山の道/マングローブの利用/シイの実と椎茸/薪の話/屋根の話/身の回りの植物利用/ソテツの思い出/水辺の生き物たち/昔と今の違い 第5章 炭焼きが盛んだった頃 田んぼのこと/炭焼きのこと/ノコギリよりも斧のほうが早い/炭俵はどこから? 炭はどこへ?/家の材料/身の回りの植物や動物 第6章 昔の人に笑われるよ 砂糖の話/ケンムン/家の材料/植物の利用法/長生きの秘訣/裸足とハブ/世間知らず 第7章 川も山も海もない 牛を語る/牛と通う山の田/天水とイジュン/潮焚きのこと/子どもの遊び ーーーーーーーーーー
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伊波月城集
¥6,050
伊波月城集 伊波月城研究会 編 A5判/上製本/760ページ 沖縄タイムス社 【出版社より】 西洋文化の紹介者で新派琉歌の歌人、そして普猷の弟― 伊波月城の言葉が現代によみがえる。 1909年~1924年に月城が書いた新聞記事を中心に、琉球大学の研究者らが数十年に渡って集め、注釈を付けた労作。 ーーーーーーーーーー
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琉球弧叢書37 首里城の舞台と踊衣装
¥3,960
琉球弧叢書37 首里城の舞台と踊衣装 茂木仁史・古波蔵ひろみ 著 国立劇場おきなわ 監修 A5判、上製、296頁 榕樹書林 ※令和五年度 本田安次賞 受賞 【出版社より】 本書は「御城舞台の研究」と「踊衣裳と結髪の研究」という二つの論文を収録している。いずれも、琉球国時代の組踊や琉球舞踊の姿を明らかにしようとする試みである。 「御城舞台」とは、琉球国王一世一代の「冊封」に際して首里城の御庭に作られた特設舞台のことである。一七一九年に初めて記録上に現われ、最後の琉球王・尚泰の冊封が行われた一八六六年まで、わずか五回しか姿を見せなかった幻の舞台である。その一五〇年ほどの間にも、芸能の変化に合わせて御城舞台も姿を変えるが、舞台と楽屋を橋掛りでつなぐという能舞台にも似た特殊な形は堅守された。この基本構造は琉球国の芸能の本質と通じ、変化した部分は琉球芸能の現在につながっている。 琉球芸能の「踊衣裳」といえば紅型衣裳に代表されるが、琉球国時代には異なる伝承があった。若衆の凛とした佇まいと色気を際立たせる「板締縮緬若衆衣裳」と、大人の女性の優美な気品を示す「琉縫薄衣裳」である。しかし、当時の衣裳はほとんど伝世されず、技術も廃れたことから幻の衣裳となっていた。本書ではこれまでの研究も踏まえつつ、琉球国の踊衣裳を具体的に示すよう目指したものである。また、結髪や髪飾りなどは近現代に変化したものもあるため、衣裳と一体になって装いを構成するものとして研究対象とした。 琉球国時代の芸能の実態については、明らかにされていないことも多い。今後の研究や公演に本書が寄与することを願うものである。(茂木仁史) ーーーーーーーーーー
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琉球弧叢書36 組踊の歴史と研究―組踊本の校合からみえるもの
¥6,380
琉球弧叢書36 組踊の歴史と研究―組踊本の校合からみえるもの 鈴木 耕太 著(沖縄県立芸術大学准教授) A5判、上製、422頁 榕樹書林 【出版社より】 本書は組踊研究の若手第一人者として活躍する鈴木耕太氏による組踊研究の新しい枠組みと視座をもとにした注目すべき論稿から成り立っている。組踊は中国皇帝の使者冊封使を迎え、歓待する為に、玉城朝薫によって日本の能や歌舞浄瑠璃、更には中国演劇などからも着想を取り入れて作られ、1719年、冊封使徐葆光(じょほうこう)を迎えて初演されたのを契機とし、国家儀礼の一環として発展してきた。琉球処分によって組踊を担ってきた上級士族が地方に分散することによって全琉球文化圏へと拡散し、庶民の芸能となり多くの人々に親しまれている。本書ではその歴史を詳細に調べ上げると共に、上演台本の校合によって組踊の伝播と演出の変化等を明らかにする。組踊研究が日本の芸能史研究あるいは中国芸能の琉球への導入等を踏まえ、その特質を捉え直し、これからの研究の礎石となるであろう。 ーーーーーーーーーー
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琉球浄瑠璃 久志の若按司
¥1,650
琉球浄瑠璃 久志の若按司 松山 傳十郎 著 茂木 仁史 解題 B6判、並製、132頁 榕樹書林 【出版社より】 琉球王国は一八七九年(明治一二年)、明治政府による廃藩置県によって滅亡させられた。いわゆる「琉球処分」であった。明治政府の軍事力をバックに沖縄には多くの寄留商人や得体の知れない文士らが来琉し、琉球の日本化を推し進めた。しかしその中で琉球の歴史や文化を尊重し、これを紹介したり研究したりする人もいないではなかった。 松山傳十郎もその一人といえよう。松山のことはよくわかっていない。沖縄で新聞記者をしたり雑誌に記事を書いていたらしいが、彼の名を琉球・沖縄史にとどめているのは一冊の本の刊行である。その一冊こそ今回復刻出版することとなった 琉球浄瑠璃 内題・久志の若按司(明治二二年、いろは家) である。B6判九二頁の小さな本である。この本は琉球に「組踊」と呼ばれる完成度の高い古典芸能があることを全国に知らしめることとなった。松山傳十郎が何故に『琉球浄瑠璃』というタイトルとしたかは定かではない。浄瑠璃に似ているとでも思ったのであろうか。 組踊は元々は一七一九年に琉球国王尚敬の冊封の為に来琉した冊封使一行(正使海宝・副使徐葆光)を歓待する為に首里城にて初めて演じられたもので、それゆえ組踊は首里の王族を中心とした上級士族の芸能として伝えられていたもので、その後徐々に地方に伝播し、琉球王国の崩壊で一気に花開き、一般市民の中に拡がっていったもので、従ってその台本も全て写本としてしか伝わっていなかった。 松山傳十郎はその中でも人気のあった「久志の若按司」を活字化し、『琉球浄瑠璃』として刊行したのである。 復刻にあたっては原本をそのまま影印で復元すると共に、今の人には読みにくいので文字の読解の参考を「しおり」として添付すると共に、国立劇場おきなわの調査養成課課長茂木仁史氏の詳細な解説を附した。 ーーーーーーーーーー
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がじゅまるブックス19 原郷のニライカナイへ 琉球の魂の聖地 久高島
¥1,320
がじゅまるブックス19 原郷のニライカナイへ 琉球の魂の聖地 久高島 須藤 義人 著(沖縄大学教授) A5判、並製、116頁、写真図版65点 榕樹書林 【出版社より】 十二年に一度の琉球王国成立に関わる祭祀としてのイザイホーは、一九七八年をもって中止となり、その後も再開には至っていない。祭祀をになう神人のにない手が過疎に伴って不在となったことによるものだが、イザイホーをめぐる議論は今もなお熱く続いている。それはそれとしても、イザイホーが中止になったとはいえ、久高島には今も多くの人が住み、それ以外の祭祀を黙々と受けつぎ、島の発展の為に力を尽して生きている。 本書は最後のイザイホーの後、島の人々がいかに島の生活を祭祀と共に生きてきたのかを淡々と記録するとともにその聖なる領域との魂の交感をうたい上げ、島の未来への希望を記した映像民俗学のマニフェストである。 写真六五点は島の人々の祭祀と生活を余すところなくとらえ、久高島がなにゆえに「聖地」なのかを読者に提示してくれるであろう。 ーーーーーーーーーーー